「MACD(通称マックディー)」とは
- 移動平均の発展版で、より売買シグナルの精度を高くした指標。移動平均線より早くゴールデンクロスやデッドクロスが形成される。
- 「MACD」と「MACDシグナル」という2本のラインの交差を売買タイミングとして用いる。
- トレンド形成時に威力を発揮する一方、ボックス相場に弱い。
MACDの計算式
MACD = 短期EMA ー 長期EMA
MACDシグナル = MACDのEMA
※MACDに用いられれる移動平均は「単純移動平均(SMA)」ではなく、「指数平滑移動平均(EMA)」を使う。
EMAは直近の値動きをより反映するため、SMAより値動きに敏感に反応する。
MACDパラメーター設定
通常のパラメーター設定は以下の通りが多い。ただし、銘柄やマーケット状況に応じて変更が必要。
短期EMA | 長期EMA | シグナル線 | 説明 |
12 | 26 | 9 | MACDの開発者ジェラルド・アペルの推奨値。 しかし、売買が活発でトレンドの長期化が難しい近年、EMA値を短縮した方が有効な場合が多いともいわれている。 |
8 | 17 | 9 | 有名トレーダー ジョー・ディナポリの提唱値。 上記値よりEMA値が短くなっているのが特徴 |
9 | 17 | 7 | トレーダー クリス・マニングの提唱値。 トレンドが長期的に続かないような短期トレンド向きパラメーター設定。 |
MACDの売買ポイント
売買ポイント01:ゴールデンクロス or デッドクロス
上図①(買①・売②)のMACDとMACDシグナルの交差したタイミングで売買。
売買ポイント02:MACDが0ラインを跨いだ時
上図②(買②・売②)のMACDが0ラインを上抜け、もしくは下抜けしたタイミング。
MACDが機能しない時
ボックス相場(レンジ相場)の時
ボックス相場(レンジ相場)の時、MACDとMACDシグナルが共に横ばい状態となってしまうため機能しないので注意!
値動きが激しい時
突発的な株価の動きを捉えることができないので、短期間で株価が急騰落した場合、反応が遅くなったり、反応しない場合があるので注意!
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