証券口座が無事開設でき、いよいよ運用開始だ。
スタートは、下図のように「アメリカ経済の強さを信じる」というのが前提で「米国株長期運用」と決めたわけだが、「投資」とは「リターン」に期待する分、「リスク」も覚悟しなければならない。
私は、米国株の長期運用にあたって次の2つの覚悟を自分に言い聞かせた。
覚悟01:暴落を許容する
~もし明日▲50%の暴落が来てもマインドは耐えられるのか?~
長期運用においてどうしても避けられないのが「暴落」だ!
下図は、過去95年に米国市場に起こった主な暴落である。
暴落幅の最大は、1929年世界大恐慌の▲81%!
記憶が新しいところでは、2000年ITバブル崩壊の▲45%。
2007年リーマンショックの▲50%。
「よし長期運用を始めよう!」といった次の日に暴落が始まることだって可能性はある。
暴落は必ず来るが、いつ来るのかは誰も分からない。
米国株は、過去何度も暴落しては時間をかけて戻して、更に成長してきた。
だが、暴落している真っ只中は、
「また下がった、また下がった・・・」という日々が続き、底が見えない不安にかられるだろう。
この時に市場から逃げていては、長期運用をするべきでないのだ。
逆に「絶好の買い場」と思えるようでないと勝ち組にはなれない。
だから、長期運用開始にあたって、私は何度も何度も自分に問いかけた。
「もし明日▲50%の暴落が来てもマインドは耐えられるのか?」
これが耐えられると思える資金量が、その人の適正な運用額なのだと思う。
それ以上はギャンブルになりかねない。
覚悟02:暴落後10年間、資産が元に戻らなくても許容する。
~もし、暴落後10年間、含み損を持ち続けても耐えられるのか?
前述したように、米国株は何度も暴落しては戻し、更に成長してきた。
しかし、上図のように、元に戻したといっても、1929年の世界大恐慌の時は「15年」、2000年ITバブル崩壊と2007年りーマンショックの連続暴落ではあわせて「11年」かかってる。
確かに、上図の200年チャートで見れば10年はあっという間に感じてしまう。
でもこれから10年を想像すると、とてつもなく長い。
しかも、過去データと違って、「戻ることが確定」しているわけではないのだ。
「もし、暴落後10年間、含み損を持ち続けても耐えられるのか?」
逆に、暴落をチャンスと捉えて、追加投資できる入金力が必要なのだろう!
投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェットは言う。
「投資の利益は忍耐に対する報酬である」
まとめ ~明るい未来はあるのか?~
ここまで4回にわけて運用開始までの話を書いてきた。(「運用開始までの話①~④」)
こうして、これからずっと携わるであろう「50才からの資産運用」が始まったのであった。
果たして、明るい未来はあるのか!?
10年後、20年後に、このスタート時の内容を読み返して、
「あ~。あの時、スタートして良かった!」
と思うのか。
はたまた、
「あ~。あの時、やらなければ良かったのに(泣)」
と思うのか。
兎にも角にも、明るい未来を信じて、資産運用をスタートしよう!
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