「カップウィズハンドル」とは
カップウィズハンドル(Cup with Handle)とは、アメリカの投資家ウィリアム・J・オニールが提唱したチャートパターン。
「大口投資家の心理が反映された結果完成する、大きく上昇する時のパターン」で、取っ手のついたカップのような形をしていることからそう呼ばれている。
「カップウィズハンドル」が成立する「4つの条件」
- 最初の上昇率が30%以上
30%以上の大きなある程度長期間の上昇相場が続いた。 - 3~6ヶ月かけて、底をついた後、上昇し、日足がU字型を形成。
いわゆる調整相場で、長期運用による利確等の調整が入り反発する期間。 - 高値更新前の下落率は5~10%程度
- ハンドルからの上昇時に出来高が増加
この時に出来高が伴わない場合、だましの可能性があるので注意
「カップウィズハンドル」を形成する時の「投資家の心理」状況
上図①~④の時期の大口・個人投資家の心理状況は以下のよう。
- [大口・個人投資家]だいぶ含み益が出たなぁ~。いつ利確しようかなぁ~。
- (カップの前半)
[大口・個人投資家]充分な利確できた!
(カップの後半)
[大口投資家]だいぶ安くなった。まだこの銘柄は上昇するだろうから、買い集めよう!
[個人投資家]この上昇に乗り遅れまい! - (ハンドル部分)
[大口投資家]直近高値まで戻った!買い増ししよう!
[個人投資家]直近高値まで戻った!利確しよう! - [大口投資家]よっしゃー!
[個人投資家」あぁ~利確してもうたぁ~。まだ持っておけば良かったぁ~
「カップウィズハンドル」のエントリーポイント
有効なエントリーポイントはハンドルの直近高値(カップの起点の高値)を超えたタイミング!
高値前の場合、「カップウィズハンドル」ではなく、上昇トレンドから下降トレンドになる「ダブルトップ」の可能性があるので注意!
「カップウィズハンドル」が「だまし」の可能性が高い場合
チャートがカップウィズハンドルのような形を形成しつつあるように見えて、だましで実は違う場合がある。
その特徴は・・・
- カップの完成期間が短い。
通常3~6ヶ月で形成するカップが、それよりも短期間で形成した場合、だましの可能性が高くなる。 - ハンドルの底がカップの下半分にある。
ハンドルの底の部分がカップの下半分にある場合、下降トレンドの「ダブルトップ」になる可能性がある。 - ハンドル上昇時に出来高が伴わない。
大口投資家が買いに走らなければカップウィズハンドルは形成したないので、ハンドル上昇時に出来高が少ない場合は危険。
まとめ
「カップウィズハンドル」は「大口投資家が買いたい場合」に発生
ゆえに「大口投資の動き」が重要
実際にはそんなにぴったり当てはまることが少ないので、自分のエントリー根拠の一つとしている程度が良いのでは思ってる。
コメント