米国株の運用方針を再検討するに至った理由
米国株の投資を始めて3ヶ月がたったが、8月の下落相場は非常に良い経験となった。
米国株の長期成長を信じて、基本的に「Buy and Hold」の方針で米国株投資を開始したわけだが、改めて8月の下落相場を経験すると当初とは少し違う考えが生まれた。
今回はわずか20日間程度の下落だったが、過去25年のデータでは「ITバブル崩壊」時が最長で、3年半も下落している。(下図「ITバブル崩壊時」)
この間、来る日も来る日も資産が目減りする日が続く。
更に問題なのが、この「ITバブル崩壊」による暴落は、運が悪く、回復した途端に「リーマン・ショック」の暴落に見舞われて、株価回復までなんと約13年もかかっているのだ。
確かに、時間はかかったもののしっかり株価は回復し、その後成長してきて現在に至るわけだが、もし私が60才の時にこれと同じ暴落があった場合、回復した時は73才になってしまう。
これではなんのために資産運用しているのかわからない。
50才からの資産運用では大きな失敗はできない。
多少の機会ロスには目をつぶっても、大きな危険は回避しなければならない。
よって、盲目的な「Buy and Hold」(買って持ち続ける)という米国株長期運用の運用方針は多少の修正が必要との考えに至った。
米国株長期運用「運用方針」
「大きな暴落」だけは避けたい
過去25年間で、避けたい大暴落は、「ITバブル崩壊」「リーマンショック」「コロナショック」「ウクライナショック」の4つである。
1.2000年「ITバブル崩壊」▲45% 回復期間:約5年
2.2007年「リーマンショック」▲50% 回復期間:約4年
3.2020年「コロナショック」▲20% 回復期間:約0.5年
4.2022年「ウクライナショック」▲25% 回復期間:約1年
これら大暴落を避けつつ、少しでも長く市場に残る(投資をしている状態)ためにはどうすれば良いか?
暴落リスクを恐れて、売買回数を多くすればするほど、「売却益の税金ロス」と「株価上昇の機会ロス」が発生してしまう。
よって、
大暴落を回避しつつ、売買回数を極力減らして「Buy and Hold」する
これが命題だ。
いろいろ検討した結果、現時点で次のような方針で運用することに決めた。
米国株運用方針
上図のように、月足チャートのMACDがデッドクロスしたタイミングは、過去25年において9回あった。
約3年に一度くらいの頻度。
特に、そのデッドクロス前に「RSIが70%を超える」時期が発生した後は危険のように思える。(コロナショック前は発生しなかったが)
このMACDがデッドクロスしたタイミングで一時撤退し、ゴールデンクロスのタイミングで再エントリーすれば、大暴落はだいぶ回避できるように思える。
実際に、これらは机上の検討であり、リアルタイムでそのような判断が適切にくだせるかは未知ではあるが、とても重要なことであるのでここに記録しておきたい。
この方針は、今後も適宜見直して変更する可能性は十分にある。
本運用方針の課題(今後検討すべき事)
このように運用した場合、過去25年のデータにおいては、最長で3.5年もの間、待機時期が発生してしまうことになる。
この間、どのように待機資金を運用するべきか?
債券(MMFを含む)などは候補の一つだろうが、その時期運良く利回りに魅力があるとは限らない。
今後、日本株やFXのスイングトレード、仮想通貨など代替運用方法を少しずつ勉強する必要があると考える。
コメント